ゴローズ本店で実際に購入したアイテムで考察~上金特大フェザー~
- TRUEMARK
- 9月5日
- 読了時間: 3分
ゴローズ本店で実際に購入したアイテムで考察【重さ・サイズ・初期傷データ】
~第2回 上金特大フェザー(サンプル数:左4、右3、計7)~

TRUEMARKでは創業メンバー/準創業メンバーが昭和57年頃から原宿のゴローズ店舗で各種アイテムを購入してきました。この40年あまり、ゴローズアイテムの真贋において数々の風説が流れてきました。
その中には正しいものと誤っているものとが混在していると我々は考えています。そこで実際に本店で購入したアイテムをサンプルとしてこの風説と突き合わせる事にしました。そしてこの鑑定基準はTRUEMARKでの真贋鑑定基準として実際に採り入れられています。
1) 重さについて
一般にゴローズ上金特大フェザーの重さは12g前後と言われています。我々が本店で購入した7品は10.40g~12.61gでした。12g前後が標準で10.4gとなるとフェイク品を疑いそうですが、こちらも間違いなく本店で購入したものですので正規品です。ゴローズは特にハンドメイドであったold品においては個体差が激しいです。しかしながら我々はキャストではなくハンドメイド(もしかしたら高橋吾郎氏が直に制作したかも)のアイテムをより貴重に感じています。
2) サイズについて
一般にゴローズ上金特大フェザーのサイズは、右向きでフェザー本体(バチカン除く)の縦56mm以上、横14.70mm以上、ハート部分縦26.00mm以上、横14.80mm以上と言われています。左向きでフェザー本体(バチカン除く)の縦56mm以上、横14.90mm以上、ハート部分縦23.80mm以上、横14.80mm以上と言われています。
我々が本店で購入した7品では、上記値と完全に一致しました。従いこの風説は正しいと言えます。また、バチカン除くフェザー本体の縦横とハート部分の縦横を計測することでよりフェイク品を排除できると考えます。ゴローズも高橋吾郎氏生前はハンドメイドでしたが、現在はキャスト製法(ロウ型に銀を流し込む)であり、フェイク品もその製法は同じと思われます。
本物で型を取ったロウ型に流し込むと、銀が冷える過程で3~5%程度、サイズが小さくなる傾向があり、これを避けて作る事はほぼ不可能だからです。フェザー本体、ハート部分をそれぞれ計測できればこの確認確度はさらに強まります。
3) 初期傷について
一般にゴローズ上金特大フェザー(左向き)の初期傷は、
① ハートフェザー上部

② フェザー羽先中央

、と言われています。我々が本店で購入した左向き4品では、①②とも全て入っていました。従い、ゴローズの上金特大フェザー(左向き)における初期傷については本風説は正しいと言えます。尚、同じ上金特大フェザーでも、右向きについては上記初期傷については一切確認出来ていませんのでご留意ください。



